ノーヒット・ノーラン
唄・詩/Motoo Fujiwara 物語の始まりは そう 成す術の無い僕らが主役 白いライト当てられて 期待を背負って 「頼むゼ 我らがスラッガー 今日はどうした 未だノーヒットノーラン」 一番前で見ている人の目 その想いは僕をあせらせて 高鳴る心の背中につかえる タメ息 勇気 かき消されても 「まかせろ」なんていう だけど ライトから すぐ逃げたい 打てるかな 打てなきゃ ノーヒットノーラン スラッガーだって怯えるんだ 好きな時に 好きな事をして 時々休み また適当に 歩き出していた それがいつの間にか 誰かに何か求められて 誰にも甘えられらい ライトから すぐ逃げたいよ だけど僕はスラッガー ノーヒットノーランのままじゃ認められない そんな 僕は 存在しちゃいけない 願わくば 怯える自分に 逃げ場を与えてあげたい 願わくば 誇れる自分と 名誉とライトが欲しい 僕になにがのこるんだろう? 臆病な僕に ナニガデキルンダロウ? ライトがまだ 足りないよ 僕はスラッガー もっと 思い込ませてくれ 物語の始まりは そう 成す術の無い僕らが主役 白いライト当てられて 期待を背負って 「頼むゼ 我らがスラッガー」 「まかせろ!!」と 僕は胸をたたく この手よ 今は 震えないで この足よ ちゃんと 僕を支えて 白いライト当てられて 怯えないように 帽子を深くかぶり直し 不敵に笑うスラッガー 普通に生きてりゃ 誰だって ライトを浴びる日は訪れる そんな時 誰もが臆病で 皆 腰のぬけたスラッガー ノーヒットノーラン 誰かに それを知って欲しいから 「まかせろ!」って 僕は胸をたたく